God on the Web: Communication, Religious Activity and Marketing


Erica Baffelli
Universita Ca'Foscari di Venezia, Dipartimento di Studi sull' Asia Orientale

2000年1月から2000年2月までの間、日本の新宗教と新新宗教のウェブサイトを調査した。120の宗教団体のうち25が公式ウェブサイトを持っていまた。

ウェブサイトを見ながら、人々が、それぞれの宗教のいろいろな側面を集めてそこから自分の気に入ったものを採っていくといういわばDo it yourself型の宗教観察ができるというのは、ポストモダンの時代にふさわしいと考える。

ウェブサイトは、宗教のマーケティングに利用されている。宗教団体の宣伝や、聖なる事物の販売に利用されている。現代社会で宗教団体が生き延びていくためには、あらゆる組織の要素をもって運営されなければならない。宗教団体は、信者に最近の情報を提供し、またその情報提供によって新しい入信者を募られなければならない。宗教活動が情報サービスの供給者となり、信者は消費者となる。

多くの宗教団体のウェブサイトで事物通信販売が行われている。CD、テープ、ビデオなどが販売されている。各団体のホームページには、訪問者の注意を引くストローガンがかかれている。またパステルカラーを使用するなど外観の工夫は、その宗教についての親しみやすいイメージを抱かせる。ウェブサイトの一部に会員専用のページを設けることは、その宗教団体への所属感を高める。物品を販売すると同時に、費用の明記された入会申込書をウェブ上に備えているものもある。

イタリアのイノアネットが行った信仰に関するアンケート調査の結果は下記の通りである。

宗教は不可欠 17.8%
大切 30.7%
副次的なも 43%、
自分と関係ない 70.4%
インターネットの影響で自分の精神性が成長した 29.2%

イタリアのインターネット利用者の40.9%がカトリックで、12.3%がカトリック以外のクリスチャン、14.5%がキリスト教以外で30.9%が無宗教です。7人に1人がキリスト教以外の宗教に所属している。

(発表のテープ起こしを元に田村貴紀が要約した。)

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